今回の特集は「エコ」。エコロジーの聖地、ドイツのフライブルグから
イギリスで研究されている地下の輸送システム。上海やUAEの
えこ・シティまで幅広い記事が掲載されています。
ほかにもバラク・オバマのルーツをたどってインドネシアやハワイの
現地メディアの記事をたずねたり、中国の四川省大地震で話題に
なった「人肉検索」など興味深い記事が満載です。
とりわけオススメは16ページ、サルコジ大統領の父親や、石油
メジャーと戦う環境運動の闘士、CNNの「8人の天才」に選ばれ、
ロックンロールを趣味とする、亡命イラン人である美貌の科学者、
バーディス・サベティのお顔が拝めます。
現実を忘れてヨーロッパでの優雅な第二の生活を夢見よう、
と思い手に取りました。実際にイタリアでご家族で生活されて
いる方の書かれた本なので、入国ビザや現地での住居の
探し方など非常に実践的です。豊かな食材や歴史的な芸術に
気軽に触れられるのは、なんともうらやましい環境です。
しかし著者はライターなので日本での仕事を継続しながら
徐々に生活の基盤をヨーロッパに移していかれたようですが、
私のような書店経営者にはとてもムリ。ヨーロッパでの生活は
まだ当分遠い夢のままのようです。
架空の住宅地美咲ヶ丘を舞台に、そこに住む普通の人々の
悩みや葛藤を描いたコミックです。1作1作が読みきりの短編
なので読みやすいのですが、家族、結婚、仕事といった誰の
人生でも直面するテーマに正面から取り組んだ作品ばかりで
読んだあとの余韻は重たいものがあります。絵もとてもきれいで
作品の世界についつい引き込まれます。
作中に『増田書店』が登場しますが、これは都内某所に実在する
書店です。いつ行っても良い本が発見できる、私の尊敬する書店です。
東洋のどこかにある国、キルギシア。その国では人々は
1日3時間しか働かないが、みな満ち足りた暮らしをしてる。
刑務所もないが、重大な犯罪を犯す人もいない。大人も
子供も自分らしい生き方に1日の時間の多くを費やしている。
「キルギシアからの手紙」と題して、イタリアの作家兼映画監督が
記したこの本は、またたくまに5万部以上を売り上げるベストセラー
になったそうです。しかし、日本人からするとヨーロッパの国々が
すでにキルギシアのように感じます。
学生の時にフランスでホームステイをしましたが、そこのお父さんは
朝7時に働きに出かけ、午後2時には家に帰ってきました。
別に特別な職業ではなく、普通の会社員です。もちろん生活は
十分に豊かで、アルプスに別荘まで持っていました。
「考え方を変えるだけでキルギシアは現実のものになる」と著者は
主張しています。日本とヨーロッパの違いを考えると、キルギシアも
あながち夢物語ではないのでは、と思います。
コンサルティング会社の手法を紹介する本がベストセラーに
なっていますが、本書も意思決定の手法の入門書として
高度な理論を、具体的なケーススタディでとっつきやすく説明
してくれています。
著者は都銀からコーポレートディレクションを経てグロービズの
設立に参加した名うてのコンサルタント。読者がコンビニの経営者
になったと仮定して、出店や冷蔵ケースへの投資などさまざまな
経営判断をする中で、限界効率やサンクコストといった理論を
学んでいくという内容です。経営判断の上では不可欠な、
不確実性のもとでの意思決定まで踏み込んで解説されている点が
すばらしいです。
卑近な例では、今日の昼飯をどこで食べるかという意思決定に
定量分析応用してみてもゲームとしてはおもしろいかもしれません。
ちょっと遠いけど評判の店のクーポンがあるんだけど、1時までには
戻らなければならないし、遅刻するリスクを考えるといつもの近場の
店で済ませようか、というときに、クーポンでの割引金額、評判の
店で食べてみることによる満足度の利益、期待はずれだったときの
逸失利益、その店まで行くのにかかる時間の平均と標準偏差など
を定量分析した上で行く店を決めれば、最適なディシジョンが見つかる
かも。そんなことを書いている間にさっさとお昼に行かないとお昼休みが
終わってしまうので、この辺で。
中小企業を経営しているとかなりの金額の借金をしなくては
なりませんし、代表者だと当たり前に連帯保証をさせられます。
「これ、うまくいかなかったらどうなるんだろう?」という
プレシャーはつきものです。
最悪の事態になった時の対処法を知っておくことは、安定した
状態の時の企業経営をする上でも必要なのではと思います。
「知にいて乱を忘れず」です。
何十億もの借金をかかえて資金繰りがまわらなくなってしまっても
「債務者主導」で対応し、事業を再生に導く方法はいくらでも
あります。家も工場も失いません。経営者の給料がゼロになる
こともありません。国の制度もそれを支援する方向で変わって
きていることもわかります。破綻した企業を買収して事業を拡大
しようとしている経営者にも、参考になる本だと思います。