11分間
ガルシア=マルケスに挫折してからラテン系文学はなんとなく
避けてきました。この「11分間」が平積みしてあったので、ふと
手にとって見ると、主人公は娼婦。作者の写真を見ると、いかにも
遊んでそうなオヤジの顔。これなら読破できるかもしれない、と
読み始めました。
読んでいるうちに、この前読んだ「インストール」を思い出しました。
ただ、あの小説の主人公は風俗嬢の代わりにチャットをするだけ
でしたが、この小説の主人公は娼婦。なので、さらに進化した
ステージへと登りつめていきます。
娼婦の生活の描写だけではストーリーが平坦になりがちですが、
さまざまな人々との出会いを絡めたり、日記の独白で主人公の
内面に帰ったり、視点が変わるので飽きが来ません。
主人公がついに・・・・・をむかえるところでは、数々の起伏の末、
クライマックスに達した感があり、ここちよい読みごこちでした。
この本を読み終わった後、あなたの恋人やパートナーに会いたく
なったとしたら、この本をお勧めした喜びを感じます。
・・・と、きれいめな紹介文を書きましたが、性的描写は半端じゃ
ないですから、心して読んでくださいよ!

