『娼年』石田衣良
最近「エッチな奥様があなたを選びました」などというメールが
よく私のところにも来ます。
迷惑メールのネタになるほど、「体を売る」っていうのは男性に
とってそそられる世界なのでしょう。この小説はそんな幻想を
体験させてくれます。
平凡な少年がふとしたことで秘密クラブを運営する女性と出会い、
”娼夫”としての道を歩んでいく。さまざまな女性との出会いを通
じて少年は女性の欲望の奥深さを知る。いや〜エッチですね。
「体を売る」という行為は、多くの女性にとってそれは確実に
選択肢として存在しますが、男性にとってはやっぱり幻想に
過ぎません。この前読んだ『11分間』と主人公の選択する道が
微妙に異なってくるのは、そんなところに原因があるように
思います。
石田衣良さんの文章はとても描写が巧緻でおしゃれです。
私の気に入ったフレーズは、本書の104ページの最後で、
共感したフレーズは140ページから141ページにかけての
一節です。興味のある方はぜひ本書を手に取ってください。
ウチの店で手に取られた方は、ついでに買ってください。
