シュリーマン旅行記清国・日本
トロイ遺跡を発掘したシュリーマンが実は幕末の日本に来ていた!
シュリーマンって人は何か商売で大もうけして、子どものころに読んだ
伝説の中のトロイの町は本当にあったんだ!と信じて、めぼしいところを
掘りまくった結果、ついに本物の遺跡を発見してしまった偉人ですが、
お金があるのをよいことに、当時の日本と中国を旅行していたそうです。
19世紀半ばにヨーロッパ人が日本まで旅するなんて、今で言えば宇宙
旅行をするような感覚でしょうね。
しかし、このシュリーマンさんはやはりただものではなく、手記は非常に
緻密に描かれ、読んでいる私たちも当時の日本を旅している感覚に
襲われます。娼婦が職業として認められ、娼家に売られても読み書き
そろばんをはじめとした基礎教育が受けられ、将来は結婚の道も開けて
いたこと。お金をもらうことを最も恥とし、シュリーマンがお礼のつもりで
小銭を渡しても頑として受け取らない武士たち。この本を読まれると
文化の違う外国のように当時の日本が浮かびあがり、むしろシュリーマン
の方に共感を覚えることでしょう。今の日本より幕末の日本の方が美しく、
誇らしく思えるのは私だけではないと思います。

