『となり町戦争』 三崎亜記
国家が戦争に向かって突き進む時、私たちははたして
反対することができるのだろうか?
太平洋戦争時の我々の祖先や、今も戦争を起こしている
国の人々はおそらく、戦争に賛成するとか、反対するとか、
選択する感覚すら持ち得なかったのではないか?
主人公の住む平凡な町は、ある日突然となりの町との
戦争を宣言します。戦争にもかかわらず、町は普段と変
わらぬ平穏さを保っていますが、市報の戦死者数は
着実に増えていきます。そして主人公のところにも、
いかにもお役所然とした「戦時特別偵察業務従事者」の
任命書が届きます。
かつてホッブズは国家をリヴァイアサンという怪物に
例えました。今の日本のように平和な時においても、国家は
戦争の時と変わらず、平気で人の自由を束縛し、その命を奪う
凶暴性を持ち合わせていることも感じさせられます。


コメント
読みたいです
読みたくなりました
投稿者: ぷくぶく | 2007年05月19日 18:22