チベットの動乱が世界を騒然とさせている。
欧米諸国のメディアは中国政府の人権侵害を非難し、
中国側は逆に西側メディアの偏向性を攻撃する。
今号ではワシントンポスト、中国の環球時報、ルモンド
やインドのアウトルックの記事を掲載しているが、
もっとも興味深いのは、亡命中国人らが発行している
「新世紀新聞網」だ。これを読むと、チベット問題の本質が
人権や宗教と別に、自治あるいは経済にあることが見えてくる。
ちなみに「新世紀新聞」は歌舞伎町のディープな中華料理店
に行くとタダで配ってあったりする。
奇しくもケータイ特集には携帯端末に熱中するチベットの少年たち
の写真が登場する。若いチベット人が古い世代のチベット人と
同様に、ダライ・ラマに神性を感じているかといえば、おそらく違う
だろう。
ところで、今回の特集はパリである。10年前に妻と二人で
パリに行った時に食べて、今でも忘れられないのはアルゼンチンの
ステーキだ。本誌51ページ掲載のお店がそのお店だったか
定かではないが、シャトーブリアンを初めて食べた。今でも
忘れられないほどおいしかったのだが、ただ料理が出てくるのが
遅く、妻が「ちゃんと頼んだの?」と怒り出す始末。隣の席に
座っていた老紳士が「ここはいつも時間がかかるから大丈夫だよ」
と親切にもとりなしてくれた。言葉がわからなくても、妻がなぜ
怒っているかはわかったらしい。
最後に必見はマルティン・ルストー。37歳にしてアルゼンチンの
経済相。大学を首席で卒業した後、ジャーナリストとしてアフガンで
戦場記者をやり、34歳でブエノスアイレス州銀行の総裁。
このハンサムな顔にして恐るべき経歴である。
出版社: 講談社
発売日: 2008年04月10日
サイズ: A4

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