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ある幼稚園の女性教諭の発案で、地元の農家が合鴨農法
で育てた鴨の肉を使った鍋パーティーが開催されたが、そこで
集団食中毒事件が発生してしまう。
矢面に立たされた女性教諭を見かねて婚約者が調査を
始める。すると吐瀉物の分析結果からカドミウムが検出され
事件の様相は一変する。誰が毒物を混入したのか?何のために?
実際の事件が想起させられ、なかなかおもしろそうなテーマ
でしたが、不発でした。ミステリーの最大のテーマである
カドミウムの混入の謎が割りと早く解明されてしまうし、
その後の主人公の行動も納得できません。それじゃあ犯罪
だろう・・・。とつっこみたくなります。これ以上はネタバレなので
かけません。こんな独りよがりの善意で○○系を崩すような
ことをして・・・。あ、もうよしましょう。
著者: 仙川環
出版社: 小学館
サイズ: 文庫
ページ数: 279p
発行年月: 2007年12月
日本でも小麦粉や油、インスタントヌードルが値上がりしているが、
すでに世界のいくつかの国では食料をめぐって暴動まで起きて
いる。ロシアや中国、インドは関税をかけて食料の輸出を規制
している。本誌に掲載されているケニアのデイリー・ネーション誌
の西アフリカ諸国の暴動に関する記事はかなり衝撃的だ。
四川省の大地震のために報道が下火になったチベット問題だが
本誌の富坂聰氏と佐藤優氏のコラムではどちらもチベット問題を
取り上げている。一般の中国人のチベット問題に対する意外な
反応と、日本では聖人君子然と報道されているダライラマのした
たかな一面が垣間見れる。
出版社: 講談社
発売日: 2008年05月10日
サイズ: A4
『国家の品格』の藤原正彦さんの奥様、藤原美子さんが
自らの子育て体験を元に書かれた本です。
藤原正彦さんは文学者をご両親に持つ数学者ですし、
藤原美子さんも発達心理学を学ばれた才媛なので
さぞかし子育ても順調かと思いきや、中学受験の失敗や
教師の対応に不満で学校に乗り込んだ話など、以外にも
いろいろ苦労があったようです。
子育てをされている方には参考になる良書、なのですが
残念ながら絶版なので、みなさまにお売りできません。
ぜひ読みたい!という方はコメントをお寄せください。
再販を求める声が100件集まりましたら、私が出版社さん
に訴えます。
著者: 藤原美子
出版社: 海竜社
サイズ: 単行本
ページ数: 213p
発行年月: 1997年01月
手書きのタイトルにオノ・ナツメさんのイラスト、と誰もが手に取って
見たくなる装丁ながら、石田三成の忍城攻略と歴史ファンの興味を
そそるテーマ。これはただものではない本が現れたと思い、さっそく
読んでみました。
主人公の「のぼう様」こと成田長親の人物がまた独特。たとえば司馬
遼太郎の小説の主人公などは、ともすると超人的な能力と魅力を備え、
私などはかえって違和感を覚えるのですが、この「のぼう様」の無能ぶり
にはむしろ現実みを感じて、感情移入できました。
籠城に参加する農民ひとりひとりが活き活きと描かれているのも、この手の
小説には珍しいことではないかと思います。
これまでの歴史小説には飽きた方にはうってつけですし、あまり歴史物
を読んだことがない方にもオススメです。
著者: 和田竜
出版社: 小学館
サイズ: 単行本
ページ数: 333p
発行年月: 2007年12月
長男の博氏は日本画、次男の明氏は作曲、娘の真理子氏は
バイオリニストと3人の世界的芸術家を育てた母、千住文子さんの
子育て記録です。愛情を持って自然体で子供に接することが、
どんな教育理論よりも重要であることがよくわかります。
著者は文筆が本業ではないはずですが、描写がきわめて細やかで
子供たちの様子が目に浮かぶよう。あえて事がらを時系列に並べて
いないところが、かえって飽きさせません。
別に子供を芸術家にしようと思っていない人でも、気負わず読んで
いただきたい本です。
著者: 千住文子
出版社: 新潮社
サイズ: 文庫
ページ数: 279p
発行年月: 2005年10月