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日本橋に玄冶店(げんやだな)と呼ばれる路地があり、
元花魁のお玉は小間物屋をしてそこに暮らしていた。
身請けされた旦那からは縁切りをされ、自分の力で
なんとか生活の道を切り開くお玉。玄冶店の周りには
彼女の他にもたくましく生きている女たちがいた。
彼女たちの友情や恋愛、家族への情愛など江戸の人情に
あふれる短編集です。
「おトミさん」の最後の一節に出てくる「エッサホー、
玄冶店」の意味は私にとって長い間意味不明の言葉
でした。路地の名前だったんですね。
やたらと銭湯の場面が出てきて主人公たちが本音で語る
重要なポイントになっています。これでは映像化は困難
でしょうか。
著者: 宇江佐真理
出版社: 幻冬舎
サイズ: 文庫
ページ数: 347p
発行年月: 2007年08月
今回の特集は「エコ」。エコロジーの聖地、ドイツのフライブルグから
イギリスで研究されている地下の輸送システム。上海やUAEの
えこ・シティまで幅広い記事が掲載されています。
ほかにもバラク・オバマのルーツをたどってインドネシアやハワイの
現地メディアの記事をたずねたり、中国の四川省大地震で話題に
なった「人肉検索」など興味深い記事が満載です。
とりわけオススメは16ページ、サルコジ大統領の父親や、石油
メジャーと戦う環境運動の闘士、CNNの「8人の天才」に選ばれ、
ロックンロールを趣味とする、亡命イラン人である美貌の科学者、
バーディス・サベティのお顔が拝めます。
出版社: 講談社
発売日: 2008年07月10日
サイズ: A4
現実を忘れてヨーロッパでの優雅な第二の生活を夢見よう、
と思い手に取りました。実際にイタリアでご家族で生活されて
いる方の書かれた本なので、入国ビザや現地での住居の
探し方など非常に実践的です。豊かな食材や歴史的な芸術に
気軽に触れられるのは、なんともうらやましい環境です。
しかし著者はライターなので日本での仕事を継続しながら
徐々に生活の基盤をヨーロッパに移していかれたようですが、
私のような書店経営者にはとてもムリ。ヨーロッパでの生活は
まだ当分遠い夢のままのようです。
著者: 御法川裕三
出版社: アスキー・メディアワークス /角川グループパブリッ
サイズ: 新書
ページ数: 196p
発行年月: 2008年04月
架空の住宅地美咲ヶ丘を舞台に、そこに住む普通の人々の
悩みや葛藤を描いたコミックです。1作1作が読みきりの短編
なので読みやすいのですが、家族、結婚、仕事といった誰の
人生でも直面するテーマに正面から取り組んだ作品ばかりで
読んだあとの余韻は重たいものがあります。絵もとてもきれいで
作品の世界についつい引き込まれます。
作中に『増田書店』が登場しますが、これは都内某所に実在する
書店です。いつ行っても良い本が発見できる、私の尊敬する書店です。
著者: 福澤英弘
出版社: ファーストプレス
著者: 戸田誠二
出版社: 小学館
サイズ: コミック
ページ数: 208p
発行年月: 2008年02月
東洋のどこかにある国、キルギシア。その国では人々は
1日3時間しか働かないが、みな満ち足りた暮らしをしてる。
刑務所もないが、重大な犯罪を犯す人もいない。大人も
子供も自分らしい生き方に1日の時間の多くを費やしている。
「キルギシアからの手紙」と題して、イタリアの作家兼映画監督が
記したこの本は、またたくまに5万部以上を売り上げるベストセラー
になったそうです。しかし、日本人からするとヨーロッパの国々が
すでにキルギシアのように感じます。
学生の時にフランスでホームステイをしましたが、そこのお父さんは
朝7時に働きに出かけ、午後2時には家に帰ってきました。
別に特別な職業ではなく、普通の会社員です。もちろん生活は
十分に豊かで、アルプスに別荘まで持っていました。
「考え方を変えるだけでキルギシアは現実のものになる」と著者は
主張しています。日本とヨーロッパの違いを考えると、キルギシアも
あながち夢物語ではないのでは、と思います。
著者: シルヴァーノ・アゴスティ /野村雅夫
出版社: マガジンハウス
サイズ: 単行本
ページ数: 133p
発行年月: 2008年06月