『よりよく生きるということ 』 エーリッヒ・フロム
『自由からの逃走』で著名なエーリッヒ・フロムの遺稿の
翻訳です。
王様も殿様もいないから本質的に自分のことは自由に
決められるはずの私たちですが、実際は多くの束縛に
苦しめられています。束縛するものとは会社であったり、
ご近所さんたちであったり、マスコミであるかも知れません。
ナチスの支配から逃れてアメリカに亡命し、ナチスの
権威主義を分析した『自由からの逃走』をあらわした
偉大な思想家である著者が、かなり実践的に生き方の
指針を記しているのにはちょっと意外な印象を受けました。
「ひとつのことを志すこと」「気づくこと」「自己分析」など
日々の生活の中で実践すべきことを解説しています。
まやかしの精神分析がもてはやされる昨今、こういう本が
もっと読まれてもいいかもしれません。