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2008年08月09日

『悩む力』 姜尚中

世の中悩んでいる人が多いのか、よく売れている本です。
かくいう私もいろいろ悩んでいるので思わず買ってしまいました。

残念ながら、これを読んだからといって悩みは解決されません。
ただ、漱石もウェーバーも悩んでいたと聞いて、なぐさめられる
だけです。

ただ、「こんなことで悩んでいる自分は人間として未熟なのでは
ないか」と自分を卑下する必要はない、ということです。

姜先生の著作はいくつか読みましたが、これが一番読みやす
かったです。(ちなみに最難は「オリエンタリズムの彼方へ」)

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2008年07月31日

赤ちゃん教育

やや回りくどくて難解な文章なので好き嫌いは分かれるかも
知れませんが、私はハマりました。東大の仏文学教授が「群像」に
連載したエッセイをまとめた本です。サルトルやカミュなど大文学者を
持ち出していますが、全編にちりばめられているエピソードはひたすら
親バカです。
あなたのお子さんは『電車段階』、経験しましたか?

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2008年05月15日

子育てより面白いものが他にあるだろうか

『国家の品格』の藤原正彦さんの奥様、藤原美子さんが
自らの子育て体験を元に書かれた本です。
藤原正彦さんは文学者をご両親に持つ数学者ですし、
藤原美子さんも発達心理学を学ばれた才媛なので
さぞかし子育ても順調かと思いきや、中学受験の失敗や
教師の対応に不満で学校に乗り込んだ話など、以外にも
いろいろ苦労があったようです。

子育てをされている方には参考になる良書、なのですが
残念ながら絶版なので、みなさまにお売りできません。
ぜひ読みたい!という方はコメントをお寄せください。
再販を求める声が100件集まりましたら、私が出版社さん
に訴えます。

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2008年03月04日

黙読の山

著者は詩人ですが、エッセイなので特に詩に造詣の
ない私のようなものにも楽しく読める本です。
普通の人が読まないような本についての寸評も語られ、
氏のなみなみならぬ読書量をうかがわせます。

「コゼットは小雪」の章では外国の作品が訳によって
いかに趣を変えるかについて述べられていて、例として
レ・ミゼラブル』が出てきます。明治36年の黒岩涙香
訳の『噫無情』ではジャン・バルジャンは戎瓦戎(ぢゃん
・ばるぢゃん)、コゼットは小雪となります。セリフの言い
回しもかくのごとく名調子です。

『シテお前の名は何と云ふ』此様にせられても小雪は
更に恐れを感ぜぬ『ハイ私の名は小雪』『エ、エ、エ、
小雪』と老人は叫んだ、・・・

もうそのまま歌舞伎の舞台にしてほしいくらいです。

私はこれまで"Les miserables" という題を「あヽ無情」と翻訳
したのは、語学の知識の乏しい明治時代の日本人の誤訳だ
と教わりましたが、とんでもない。実は言葉を超越した意訳で
あることがよくわかりました。

別の章ではイタリアの作家ブッツァーティが紹介されています。
おもしろそうなので今度読んでみようと思います。

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2007年12月06日

『箸の上げ下ろし』 酒井順子

「負け犬の遠吠え」で一躍有名になった酒井順子氏のエッセイ。
食べ物にまつわる著者の思い出などを中心に書かれているので、
わりと気負わずに読めます。
食通を自認する料理自慢の男の作ったカレーは決してけなしては
いけない、の一節には笑いました。

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2007年08月30日

しろくまおやこ

5歳のいっちゃんと2歳のうーちゃんの子育てに
奮闘するしろくまかあさんの毎日が本になりました。

松本ぷりっつさんの「うちの3姉妹」にはまった人は
きっとこれもはまるでしょう。しろくまさんのところは男の子二人
なので、ちょっと子供同士の人間関係が違いますね。男の場合、
下の子はほんとに上をまねして育つんだなって感じます。
上の5歳の子が、ところどころ大人っぽい表現を覚えて
くるのがかわいらしくって笑えます。


本を読んで続きを見たくなった方はブログをどうぞ。
ほんとに毎日更新されています。すごい!!

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2007年05月29日

『若き数学者のアメリカ』 藤原正彦

国家の品格』で著名になった藤原正彦さんが、若き日に
アメリカに滞在された時の体験談です。
渡米する当初は「アメリカに負けてなるものか」という思いが
ちょっとあぶないくらい強かった著者が、だんだんアメリカの
空気に触れて、カジノでしこたますったり、しまいにはストリ
ーキング
にまで参加してしまいます。若さゆえなのでしょうが、
真面目な人柄の著者だけに、ちょっと驚かされる内容が
ちりばめられています。

今でも日本人はアメリカに行く時に、ちょっとした気負いを感じる
ものでしょう。著者が渡米してから35年。日本とこの超大国との
格差は未だに縮まっていないのかも知れません。

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2006年09月21日

『できればムカつかずに生きたい』 田口ランディ

できればムカつかずに生きたい、と言いながらムカついて
いる人の顔
が表紙です。
田口ランディさん、というと名前からしていまどきのちょっと
とんがった人を想像していましたが、あにはからんや。
人間的な温かみがあって、語り口も等身大。環境問題や
ヒーリングにも足をつっこんだりするおねえさまでした。
わたしよりひとまわり上だもんな。そりゃ人間練れてますね。
高校生の時に、かの寺山修司の目に留まって本人と会って
るというんですから、ぽっとでの作家とは訳が違います。
30代から40代の人にむしろオススメしたいです。

かくいう私は、まだ田口ランディさんの小説を読んでおりません。
今度よんでみようっと。

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