台湾華語はなぜ人気?中国語学習者に選ばれる3つの理由
いま書店で中国語のコーナーに行くと、「台湾華語」と書かれた本が並んでいます。多くの人にとっては「台湾華語」というのは聞きなれない言葉だと思いますし、この数年のうちに目にするようになりました。いまなぜ「台湾華語」が人気になっているのでしょうか?
そもそも「台湾華語」とは何でしょうか?台湾華語は台湾で話されている言葉のことで、これまでは「中国語」としてひとくくりにされていました。「台湾華語」と中国大陸で話されている「中国語(普通話)」は基本的には同じ言葉なので、「中国語」としてひとくくりにしていても、これまで特に問題はありませんでした。「中国語」を勉強すれば、台湾でも日常会話が通じます。では、「台湾華語」と「中国語」では何が違うのでしょうか?
「台湾華語」と「中国語」の大きな違いは、漢字です。中国大陸では簡体字という、省略された漢字を使います。たとえば「車」は「车」、鳥は「鸟」のように、省略して画数を少なくしています。「台湾華語」は日本で戦前まで使われていた漢字を使っています。
私が考える「台湾華語」が人気の理由は以下の3つです。
1.旅行先として台湾が人気
台湾は日本から近く、3時間ほどのフライトで到着します。治安がよく、交通網も整備されているので、快適に旅行を楽しむことができます。食事も日本人にあった味付けで、小籠包や牛肉麺は人気があります。また夜市に行くと、さまざまな屋台料理を楽しむことができます。以上の理由から、台湾は日本人に最も人気のある観光旅行先のひとつになっています。台湾華語を覚えれば、台湾での旅行をより自由に、より深く楽しむことができます。
2.漢字がなじみがある
中国で使われている簡体字に比べると、台湾で使われている台湾華語の漢字の方が、日本人になじみがあります。台湾華語で使われている繁体字は、戦前まで日本で使われていた旧字体とほぼ同じです。中国語をまったく勉強したことのない人でも、町の看板を見てなんとなく意味がわかったり、ホテルやお店の従業員と筆談でコミュニケーションをとることもできます。日本人にとって、台湾華語は英語よりも学びやすい言語だと言えるでしょう。
3.台湾の経済が国際的に注目されている
台湾は自由で安定した民主主義国家であり、選挙や言論の自由が広く保障されています。経済面では、世界トップクラスの半導体産業を中心に、電子機器やIT分野で国際的な競争力を持っています。TSMCが九州の熊本に工場を作ったことは日本の地域経済にとってもプラスになっています。新型コロナウイルスへの台湾政府の対応が迅速で的確であったことも話題を呼びました。台湾はアジアの中でも革新性と安定性を兼ね備えた魅力的な地域になっていて、ビジネスのために台湾華語を勉強する人も増えています。
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