台湾の副総統 蕭美琴
1月13日に行われた台湾の総統選挙では、民進党が勝利し、頼清徳氏が次の総統になることが決まりました。副総統には外交官の蕭美琴氏が就任しますが、なかなかユニークな経歴の人物です。
敬虔なキリスト教徒の父と、アメリカ人の母を持ちますが、生まれたのは日本の神戸です。小学生から中学生までは父の地元の台南で過ごしますが、高校からはアメリカに進学し、オーバリン大学とコロンビア大学で学びます。オーバリン大学は日本の桜美林大学と関係の深い大学です。
大学在学中から政治に関心を持ち、卒業後民進党に入党。英語力を活かして順調にキャリアを重ね、2020年には女性として初めて、駐米代表となります。2022年にアメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問しましたが、こうした米台の関係改善に大きな役割を果たしたと思われます。
52歳という年齢で国のナンバー2のポジションです。日本の政界がいまだに高齢の男性ばかりな状況と比べると、台湾の政界の方が、より開かれているのではないかと思います。余談ですが、私と同じ、辛亥革命からちょうど60年の1971年の生まれです。
日本と少なからぬ縁を持つ彼女ですが、日本語も話せるようです。もう少し、日本でメジャーになってもよいのでは、と思う人物です。