オリンピック開会式

北京冬季オリンピックが開幕しました。中国語で正式な名称は北京冬季奥林比克运动会ですが、このままでは長いので、普通オリンピックは奥运会(アオユンホェ)と 言います。今回のオリンピックは「冬季オリンピック」を略して冬奥(ドンアオ)と言われます。開会式には政府の威信がかかっているらしく、巨大な会場に映像技術がふんだんに使われていて、見事なものでした。開会式の総監督は、2008年の北京オリンピックと同じく、张艺谋(ジャンイーモウ)でした。「紅いコーリャン」や「菊豆」を映画館で見た私には懐かしい、中国第五世代の映画監督です。開会式でたくさんの少女たちが鳥のオブジェをもって踊るシーンがありましたが、少女たちがみんなおさげをしていて、张艺谋は本当におさげが好きだなと思いました。「初恋のきた道」の章子怡(ジャンツーイー)のおさげ姿は印象的でした。

開会式では出場国選手団が国旗をかかげて入場する様子が、各国の特色が表れていて、オリンピックらしい光景だと思います。出場国の国名が中国語で紹介されていましたが、普段なじみのない国もたくさん出てきました。今回、特に気になったのは、立陶宛(リータオワン) 爱沙尼亚(アイシャーニーヤー) 拉脱维亚(ラートゥオウェイヤー)の三か国です。リトアニア、エストニア、ラトビアのバルト三国ですが、放送を聞いていて「今のはどこの国だ?」とひっかかりました。漢字で見てもなかなか違和感のある字面だと思います。

余談になりますが、私が中国語表記がもともとの名前とかけ離れていると感じるトップスリーが

巴西(バーシー)  ブラジル

海牙(ハイヤー)  ハーグ

万象(ワンシャン) ビエンチャン

です。