コミュ障

最近、コミュ障という単語をよく耳にします。人とのコミュニケーションが苦手な人、うまくコミュニケーションをとれない人を指す言葉で、ちょっと内気な人のことも指したり、幅広く使われているように思います。

中国語で同じように使われている言葉が「社恐」(シャーコン)です。「社会恐怖症(シャーホェ コンブー ジャン」の略で、SNSが盛んな中国では、自分は「社恐」だとか、彼女は「社恐」だとか、よく使われています。

その反対語が「社牛(シャーニョウ)」です。「社会牛逼症(シャーホェ ニョウビー ジャン」からきている言葉ですが、「牛逼(ニョウビー)」は日本語の「すごい、ヤバい」のような意味で、最近ネットや若い人の間などでよく使われている俗語です。俗語なので外国人が自分で使うのはあまりおすすめしませんが、よく出てくるので知っておくと便利です。「牛」は日本語と同じ「ウシ」の意味ですが、「牛」だけでも「すごい、ヤバい」の意味で使われます。「逼」は以前このコラムでも触れましたが、もともとは下品な言葉で、あまり深い意味はなく使われます。

考えてみると、日本語には「コミュ障」の反対の言葉は、ないのではないかと思います。しいて探すと「コミュ力おばけ」でしょうか。「社恐」(シャーコン)、「社牛(シャーニョウ)」は割と普通に使える言葉ですので、コミュニケーションに役立つのでは、と思います。