思い出の上岛咖啡

上岛咖啡(シャンダオカーフェイ)、中国に行ったことのある日本人なら、おそらく知っているのではないでしょうか。

日本の上島珈琲店(UCC)とは無関係ですが、2000年代には中国で一大チェーンを展開していて、北京や上海など主要都市でもよく見かけました。当時からブルーマウンテン一杯で100元取るなど強気の価格設定をしていて、地元の人には高嶺の花で、いつか行ってみたい店というイメージだったそうです。日本の出張族からすると、打ち合わせに使えるような店が他にはなく、上岛咖啡にはよくお世話になっていました。名前から日本人には親近感がわきますが、日本式のサービスはまったく期待できず、中国のパクリ文化の象徴のように言われたりもしていました。

それから中国も劇的な変化を遂げ、スターバックスやラッキンコーヒーなどコーヒーチェーンも乱立し、上岛咖啡は果たしてどうなっているのかと思っていましたが、立派に「進化」して生き残っているようです。

上岛咖啡は餃子の王将チェーンのように、チェーン店ではありますが、店によってメニューが違います。特に地方都市(县城 シエンチャン)の上岛咖啡では、中華料理のメニューが異常に充実していているようです。ネットの情報ですが、こんなメニューがあるそうです。

疙瘩汤(ガーダータン トマトや卵を使ったすいとんのようなスープ)

毛血旺 (マオシュエワン 鴨や豚などの内臓を使った四川風スープ)

轻乳酪 (チンルーラー チーズケーキ)

麻辣鸭舌(マーラーヤーシャー 辛く味付けした鴨の舌)

川香肚丝 (チュアンシアンドゥースー 四川風モツ炒め)

小龙虾(シアオロンシアー ザリガニ)

ステーキ(牛排 ニョウパイ)、チーズケーキ(轻乳酪 チンルーラー)やピザ(比萨 ビーサー)などもあるので、中華も洋食もごちゃまぜです。日本でもローカルな定食屋さんに行くと、ラーメンからハンバーグからなんでもあって、100個くらいメニューがあるようなお店を見かけることがありますが、そんな雰囲気を感じます。雲南省の上岛咖啡に行くとタイ式なべも食べれるそうなので、地方色も豊かです。中国に気軽に行けるようになったら、ぜひ訪れてみたいと思います。