俗女養成記

日本でも「おんなの幸せマニュアル」という邦題で、テレビ神奈川やネットフリックスで放送された、台湾の人気ドラマです。中華圏の人に話して通じるためには、原題の俗女養成記(スーニュイ ヤンチェンジー)を覚えたいところです。主人公は陳嘉玲(チェン ジアーリン)という39歳の独身女性で、恋愛と仕事のはざまで悩むストーリーが日本人にも共感を呼びますが、しばしば挿入される子供の時代の回想と、現代のシーンとの対比が印象的です。主人公の子供のころは台湾は戒厳令が解かれたばかりで、まだ民主化されておらず車も高級品の時代です。実家は台南ということもあって、大人たちが話しているのは台湾語です。主人公は学校で國語(グオユィ 普通話)を習うので 國語 で話すのが正しいと思い、家族にも國語で話すことを強制します。こうした主人公の生活の描写から、この数十年で台湾が大きく変化したことが感じられて、そこがこのドラマの魅力のひとつになっています。私が初めて台湾に行ったのが30年前ですので、このドラマを見ると懐かしさを覚えます。

台湾語は中国語の方言のひとつで、もともと台湾で話されていた言葉です。今の台湾は普通话とほぼ同じ 國語で会話をする人が多いです。このドラマでは昔の回想シーンや主人公の家族が話すのは台湾語で、主人公が恋人や同僚と話すのは 國語を使っています。台湾語のシーンでも字幕には 國語が出てくるので、台湾語がわからなくても理解できます。

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