内卷

中国で最近使われるようになった言葉に、内卷(ネイチュアン)があります。

受験戦争や就職活動、出世競争など、中国の若者も絶えず競争にさらされています。競争が激しすぎて、苦しい、先の希望が見えない、そんな状況のことを「内卷」と表現します。

そこから派生して

很卷(ヘンチュアン) 競争が激しい

卷起来(チュアンチーライ) 競争が厳しくなってきた

太卷了(タイチュアンラ) 競争が激しすぎる 激しい競争の中がんばりすぎる

という表現も生まれてきました。

もともと「卷」は日本語と同じく、ぐるぐる巻くという意味ですが、競争に巻き込まれて息苦しい様子を「卷」という字がよく表しているためか、若者の間でよく使われています。日本でも競争社会が問題と長年言われてきましたが、中国の若者に言わせると、日本の方がずっとましだ、とのことです。