声に出して読みたい中国語

少し前に「声に出して読みたい日本語」という本が流行りましたが、中国語にも覚えたくなるようなフレーズ、名言は数々あります。その中に、調べてみると、西洋のフレーズを翻訳したものも数多くあります。

例えば

太阳之下无新事

太陽の下では何も新しいことはない、世の中のことは一見新しいことのように見えても、実は過去の出来事と変わり映えはしない、という意味ですが、これはもともと聖書の言葉を中国語に翻訳したものです。

这是最好的时代,也是最坏的时代

それはすべての時代の中で、最良の時代であり、最悪の時代でもあった。ディケンズの「二都物語」の冒頭の一節です。

「太阳之下无新事」はきれいに7文字にまとめられていますし、「 这是最好的时代,也是最坏的时代 」は対をなすようなフレーズになっていて、もともと中国語の名言であったかのように見えます。中国人の間でもよくつかわれているようで、こういうものを名訳というのでしょう。