子供向けAIスマホ

5月17日百度(バイドゥー)の子会社の小度科技(シャオドゥー カージー)がスマートフォンを発売することを発表しました。百度としては10年ぶりのスマホ事業への進出です。ブランド名は「若い苗」を意味する、小度青禾(シャオドゥー チンハー)で、子供向けのスマートフォンを発売します。

子供向けのスマホと言っても、日本で売られているようなものとはちょっと違います。AI搭載で、中国語と英語の作文の指導や、英語のスピーキングの練習ができる、学習に重点を置いた機能を前面に打ち出したスマホです。小度科技は百度のスマート家電事業を独立させた子会社で、スマートスピーカーやスマートLED照明、スマートスクリーンなど販売しています。変わったところでは健身镜(ジエンシェン ジン)という、ダイエット向けのトレーニング動画が映し出される鏡も販売しています。

中国のスマートフォン市場はアップル、サムスンに加えて小米(シャオミー)、OPPO、vivoなどがシェア争いをして、常にしのぎを削っている状況です。百度がスマホ市場に進出するにあたって他と違った特徴を出すために、AI、子供向けという特色を打ち出してきたようです。最近、子供向けのミシンを開発して成功したアックスヤマザキの話を聞いたので、子供向けAIスマホというのも勝算がありそうに感じました。子供時代にそのブランドのスマホに親しめば、大人になっても使ってくれることが期待できます。果たして百度の挑戦は成功するのか、注目したいところです。