美团(メイトゥアン)550億円の罰金を受ける

日本でもUberEatsや出前館などのフードデリバリーがだいぶ普及しましたが、国土の広い中国ではもっと普及しています。日本では自転車で配達している人をよく見かけますが、中国ではほぼバイクです。

そのフードデリバリーの市場を独占しているのが美团(メイトゥアン)と饿了吗(アーラマ)の2大企業で、 美团 のマーケットシェアは70%を超えると言われています。その 美团 がこの度中国の独占禁止法(反垄断法)の適用を受け、34.42億元(約550億円)の罰金の支払いを命じられました。処罰の原因は「二选一」(アルシュエンイー)という営業方針です。

フードデリバリーを委託したいお店に対して「二つに一つ」つまりほかのフードデリバリーと掛け持ちはしないで、 美团 だけを選べ、と強要したということです。マーケットシェアがダントツの 美团 がこのような方針を取ったら、他のフードデリバリーはみなつぶれてしまいかねないので、妥当な判断と言えるかも知れません。罰金の額は年商の3%ということで決められたので、 美团 の年商は1兆8000億円ほどあるということになりますが、この処罰は美团にとっても痛手となりそうです。

写真は 美团 の送餐员(ソンツァンユエン)、配達員です。ウサギの耳のような(本当はカンガルーですが)ヘルメットをかぶっていますが、これは販売額がトップの配達員しか被ることが許されていないそうです。こういうことで配達員の競争心をうまく利用しているようです。

美团因违反反垄断法被处以5.336亿美元罚款 - 华尔街日报 (wsj.com)