アリババの自社株買い

アリババ(阿里巴巴 (アーリババー)が自社株買いを進めています。当初100億ドルと発表していましたが、その後150億ドルに増え、22日には250億ドル(約3兆円)にまで拡大しました。中国の株式市場でも最大規模の自社株買いです。

アリババは2020年に創業者の馬雲(ジャックマー 马云)が政府の金融政策を批判したのをきっかけに政府の圧力を受け、株式も過去1年で3分の1ほどに暴落していました。アリババとしては市場の評価が低すぎると考え、大規模な自社株買いに踏み切ったようです。

新型コロナウイルスの影響は、アメリカや日本ではネット大手にむしろプラスに働いていて、アップルやフェイスブックは好業績をあげています。しかし中国では、ゼロコロナを目指す政府の厳しいコロナ対策で主要都市がロックダウンを受けているせいか、アリババや京东(ジンドン)、美团(メイトゥアン)などのネット大手の株価は芳しくありません。ただ、今回のアリババの自社株買いは、機関投資家は好感を持って受け止めているようなので、中国株式市場が上向きになるきっかけを作るかも知れません。