ラッキンコーヒーの怪進撃

中国にはスタバを凌駕するコーヒーチェーンがあります。その名はラッキンコーヒー(瑞幸咖啡 Luckin Coffee)。中国国内4800店を目前とし、4200店のスターバックスを引き離しています。 実は、このラッキンコーヒーは昨年2020年にナスダックに上場しましたが、不正経理で上場廃止になったばかりです。不正経理と言っても架空売り上げの計上などかなり杜撰なもので、罰金額は1.8億ドルと言われ、中国企業は信用できないという印象を世界に与えました。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60890120X20C20A6000000/ それでも、今週4月15日に2.5億ドルの新規融資を獲得し、さらなる事業拡大を予定しています。 中国に暮らす友人に聞くと、ラッキンコーヒーはビジネス街の高層ビルの下に10㎡くらいの小さい店を展開し、スタバよりも安くておいしい(ここは諸説ありますが)コーヒーを提供するということで、人気はあるようです。ただ、無料クーポンをばらまいたり、強引な販促によるところも大きく、果たして本当にしっかり経営されているのか、疑問はあるようです。 今回の巨額融資についてもラッキンコーヒーの経営者の陸正輝(陆正辉)と、ファンドの経営者の棃輝(黎辉)と劉二海(刘二海)の三人の、铁三角と言われる古くからの友人関係によるところが大きいようです。 ダイナミックさと不透明さをあわせ持つ、中国経済ならではの話なので、紹介させていただきました。

不正会計の中国ラッキンコーヒー、米ナスダック上場廃止へ: 日本経済新聞 (nikkei.com)