エアフライヤーブーム

中国でエアフライヤー(空气炸锅 コンチージャーゴウ)がブームになっています。極少量の油でフライドポテトやフライドチキンが作れる家電で、油を控えたい健康志向の人や、簡単に揚げ物料理をしたい人に人気です。日本ではノンフライヤーと呼ばれているようですが、油を使わないわけではないので「ノンフライ」はちょっと正確ではないかなと思います。

エアフライヤーを作っている浙江比依电器(ジャージャン ビーイー ディエンチー)が2月18日に上海市場に上場しました。上場した初日に44%値上がりし、その後も値上がりを続け、今も初値の倍の株価がついています。

なぜ中国でエアフライヤーがこんなに人気なのか、ちょっと不思議に感じます。コロナの影響で家で調理する需要が増えたのは中国でも同じですが、エアフライヤーがそれほど必要でしょうか?日本でもホームベーカリーとかワッフルメーカーがブームになったことがありましたが、それほど必要のない家電でも、新しく発売されると欲しくなるのが人情というものでしょう。エアフライヤーのブームも、同じ匂いを感じます。

日本ではエアフライヤーがあまり知られていないのは、大手家電メーカーが参入しておらず、広告も入っていないからだと思います。日本の家電メーカーも、それほど需要の広がりがないと分析しているのでしょう。ただ、今はネットで世界がつながっている時代なので、中国のブームが日本に波及する日も来るかも知れません。