百度(バイドゥ)のEV戦略

アメリカのIT企業大手はGAFAと略称されるように、中国のIT大手はBATと言われます。百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、 腾讯(タンシュン)の略ですが、中国の場合は并多多(ビンドゥオドゥオ)、滴滴(ディーディー)など新興のIT企業が次々と登場するので、百度(バイドゥ)はその陰に隠れがちな印象がありました。しかし百度(バイドゥ)は先週8月18日の百度世界大会2021で、自動運転プラットフォーム「罗卜快跑(ルオブークァイパオ)」を発表しました。完全自動運転(レベル5)の技術にAIによるタクシー業務を組み合わせたもので、自家用車とタクシーの需要、両方を獲得しようという計画です。その市場規模は中国だけで2030年には2兆2500億元(約36兆円)になるといわれています。ちなみに罗卜(ルオブー)はロボットの音訳です。
検索や地図が強い百度(バイドゥ)はGoogleに比較される企業です。今、中国では多くの企業がEVに進出していますが、百度は自らの強みを生かして、ソフト分野でのプラットフォームでの覇権を狙っています。