ダウンロード禁止措置
wpmaster前回ご紹介した滴滴ですが、その後中国当局からダウンロード禁止措置を受けて、株も20％以上急落してしまいました。サイバーセキュリティ上の懸念があるとのことですが、中国の企業経営は一寸先は闇です。7月7日に小鹏汽车（シャオポンチーチャー）が香港市場に上場しました。すでに昨年8月にニューヨーク市場に上場しているので、ダブル上場（双重上市）と報道されています。アメリカと中国の双方から資金調達して、調達額の拡大に加えてリスク分散も図れる戦略だと思います。香港に上場して一定条件を満たせば相互乗り入れで上海や深センの株式市場からも資金調達ができるので、将来的には中国国内の投資家からも広く投資を募れるそうです。中国のEV市場は玉石混交の戦国時代になっていて、以前紹介した恒大や五菱宏光など、さまざまな企業が進出しています。小鹏汽车のCEOの何小鹏（ハーシャオポン）は自ら創業した企業をアリババに40億米ドルで売却して、その後アリババの幹部も務めた人物で、技術力には定評があるので、大本命といえる企業かも知れません。本論と関係ないですが、自分の名前を会社の名前につけてしまう自己顕示欲が、さすが中国と思いました。
