恒大危機
以前こちらで紹介した恒大(ハンダー)グループが、経営危機に陥っています。不動産事業で成功し、サッカーチームを保有し、最近ではEVへの進出も表明した恒大ですが、9兆円を超える負債をかかえ、投資家が取り付け騒ぎを起こす事態になっています。いよいよ中国の不動産バブル崩壊か、という意見も見られますが、この記事にもある通り、恒大の経営危機の理由は、不動産価格の下落ではありません。中国の不動産価格、株価はともに安定しており、日本のバブル崩壊とは様相が違います。
中国のマンション販売には期房(チーファン)という方法があります。まだできていないマンションを数年前から購入し、その代わり格安で手に入れられるというものです。しかし、万が一不動産会社が破綻してしまうと何も手に入らないというリスクがあります。ちなみにすでに建っているマンションを買う場合は现房(シエンファン)と言います。また、恒大は金融商品(理财 リーツァイ)を販売していて、従業員も大勢が交わされているというので、破綻した場合の影響は大きいです。
それでも中国政府が恒大を救済する気配もありませんので、7兆円という負債規模も、中国ビジネスあるあるで片付けられてしまいような気配です。
「中国恒大」問題とは?9兆円超す有利子負債を抱える巨大企業、破綻したらどうなる【一から解説】 | ハフポスト (huffingtonpost.jp)