i人 e人

人の性格を分析するMBTIテストが、中国の若者の間で浸透しています。60個の質問に答えると16種類の性格のパターンに分類されるテストで、10分くらいかかりますが、インターネットサイトから無料で診断できます。日本でもVTuberを介してZ世代の間で流行っているようです。

そこから派生した中国語に、「i人」(アイレン) 「e人」(イーレン)という言葉があります。MBTIテストで内向的な性格を「i」、外交的な性格を「e」と分類するので、内向きな人を「i人」、社交的な人を「e人」と呼ぶそうです。発音だけ聞くと、「i人」は「爱人」(恋人)、「e人」は「艺人」(芸能人)と混同してしまいそうです。

このMBTIテストのように、日本の若者と中国の若者の間で同じものが流行するという現象は、頻繁に起こっています。インターネットのおかげで、昔に比べると日本と中国で文化的な違いはどんどん小さくなっているように感じます。「本当の自分は何者なのか」「他人とどうつきあっていけばよいのか」悩んでいるのは、日本と中国、どちらの若者にも共通しているのだと思います。